平成31年度施政方針(村議会3月定例会より抜粋)

 平成30年は、大変大きなプロジェクトのハード事業が完成し、今後の地方創生につながる土台が出来上がった1年でありました。また、8月の大雨では村内各地で災害が発生し、多くの村民が経験のない被害にあわれましたことに衷心よりお見舞い申し上げます。まだまだ、復旧に時間を要しておりますが、平成31年度も引き続き復旧に向け、全力で取り組んでまいります。

 その上で、平成31年度は地域資源を結び付け、磨き上げることにより、豊かな自然と歴史や文化を更に魅力的なものにしていくとともに、人の力という地域資源を最大限発揮して、地域住民が安心して暮らせるための生活支援体制を構築する1年にしたいと考えております。

(1)安心で豊かに暮らし続けられる村づくり

 村民の安全・安心を確保していくため、引き続き、防災体制及び防犯の充実等を図ってまいります。

 消防・防犯・防災対策については、災害から住民の生命と財産を守るため、消防ポンプ更新、消火栓・防火貯水槽の点検整備を継続し、大規模災害時における食料・生活必需品など災害応急対策に必要な資機材確保のため備蓄倉庫の整備を行います。

 危険空き家対策については、危険空き家の特定を早急に進めながら、所有者による適正管理を促し、二次被害を未然に防ぐよう計画的に対処してまいります。

 運転免許証自主返納対策としては、運転に不安を感じている高齢ドライバーの交通事故を防止することを目的に支援策を講じ、自主的に運転免許証を返納しやすい環境づくりを行ってまいります。

(2)地域で支え合う福祉、子育ての推進

 高齢者等支援については、平成30年度からスタートした「鮭川村高齢者福祉計画第7期介護保険事業計画」に基づき、平成31年度は中間年としてニーズ調査を実施し、効果的な生活支援策の把握を行います。また、介護予防事業として行ってきた「湯らっくす」や「ふれあいサロン」などをさらに充実させるとともに、介護予防サポーターの育成・確保にも取り組んでまいります。また、障がい者福祉についても、引き続き各種事業を支援してまいります。

 子育て支援については、出産時、小中学校入学時の祝金を継続してまいります。また、医療費についても高校卒業年齢までの無償化を継続します。このほか、新たな保育ニーズに対応するため「子育て支援計画」を策定し環境整備に努めてまいります。

(3)地域資源の磨き上げと産業振興による地方創生の推進

 観光・交流の振興については、村の名称となっている「鮭」や「川」をはじめ、観光名所や伝統文化、観光施設、スポーツ・レクリエーション施設、農林水産物などの資源を組み合わせて、個々の観光客のニーズに応じた価値を提供できるよう着地型観光の仕組みの構築を目指してまいります。また、農都交流を推進するほか、観光大使等を通じた効果的なPR活動、きのこ王国まつり、鮭まつり等のイベントの更なる充実を図ってまいります。加えて、県と連携した移住体験ツアーや移住者への支援事業を展開し、交流人口の拡大と移住促進を図るとともに伝統文化継承や地域資源の保存活動を通じた地域活性化を目指してまいります。

 農業生産現場の強化については、「鮭川村園芸農業振興育成対策事業」の活用を推進してまいります。また、災害復旧について、早期農地復旧に努めてまいります。ほ場整備事業を実施している宇津森地区については、平成32年度の完成に向け万全を期すとともに、完成後の営業体制の確立に向けバックアップを行ってまいります。また、小規模土地改良事業に対しての支援を行ってまいります。

 条件不利地域対策としては、「中山間地域等直接支払交付金事業」や「多面的機能支払交付金事業」を引き続き活用していただきながら付加価値の高い農業生産に取り組めるよう支援してまいります。

 内水面漁業の振興については、清流「鮭川」と水産資源を守ると同時にアユの稚魚放流や鮭のふ化・放流を通じて都市との交流に努めてまいります。また、鮭の有効利用については、水産資源の商品化など、関係機関・団体と連携しながら取り組みを行ってまいります。

 小規模事業者支援については、村内事業者が持続的に経営を続けられるよう引き続き「小規模事業者支援事業」の活用推進に取り組んでまいります。

 雇用対策については、地元産業の掘り起こしをはじめ、農業経営者の法人化支援にも取り組んでまいります。

(4)自然と調和のとれた生活環境の整備

 住宅環境整備については、さけまる定住促進住宅15棟が平成30年度に完成し、平成31年度からは空き家利活用事業として、空き家を改修した村営定住促進住宅建設のモデル事業などに取り組んでまいります。また、住宅リフォーム総合支援事業を実施し、住環境改善の支援を行ってまいります。

 村道整備については、佐渡・京塚線の改良工事に着手し、平成32年度内の完成を目指します。また、庭月・高土井線防雪柵設置事業、米坂橋橋梁補修事業については、社会資本整備総合交付金を活用しながら計画的に取り組んでまいります。

 水質維持・向上については農業集落排水施設への加入促進と合併処理浄化槽整備事業を引き続き実施していきます。

 除雪対策としては、ニーズを踏まえてきめ細かく対応してまいります。また、高齢者世帯や障がい者世帯への除雪負担軽減のための支援も引き続き実施してまいります。

(5)教育環境のさらなる充実

 教育振興については、授業の改善、小学校と中学校が連携したカリキュラムの構築に取り組みます。さらに、グローバル社会に即応できる人材育成のため、英語力向上に引き続き力を入れていくとともに、生涯学習面でも外国人指導員を配置し、保育所にも英語支援を行っていきます。学校施設充実のため、中学校グラウンド照明の更新、図書整備についても充実を図ります。さらに、ICT教育推進のため、タブレットを小学校同様、中学校にも計画的に整備していきます。

 総合学習の充実として、住民と連携した文化伝承の取り組みや自然を活かした体験学習を更に充実させてまいります。

 多目的運動公園の利活用としては、4月にオープニングセレモニーを実施し、広く村民から活用していただくよう推進してまいります。チャレンジデーなど様々な企画を行い、村民の健康増進と新たな交流機会拡大につなげるよう取り組んでまいります。

 生涯学習活動の充実については、鮭川歌舞伎の活動支援として、ふるさと納税寄附金を活用した衣装の充実など、伝統文化に引き続き支援策を講じてまいります。

(6)広域連携の推進

 「新庄最上定住自立圏共生ビジョン」に沿いながら、市町村の枠を超えた連携について計画的に取り組んでまいります。

(7)効率的な行政運営

 行政の効率的運営を実践するため、職員の質的向上や組織能力の強化が必要不可欠であり、研修等の充実に努めてまいります。
 また、将来に大きな負の遺産を残すことのないよう、効率的で健全な財政運営を図り、住民ニーズを踏まえた事業展開を推進していきます。 以上、この1年取り組む方針と各施策について申し上げ、平成31年度の施政方針といたします。