3月の村長選挙におきましては、多くの村民の皆さまから温かいご支援とご期待を賜り、鮭川村長に就任することができました。その職責の重さに改めて身の引き締まる思いであり、村民の皆さまの負託に全力で応えていく決意であります。

 私は、「新しい発想と情熱で新しい村づくり」をスローガンに、村職員としてまた、鮭川村議会議員として得た経験と、これまでお世話になった諸先輩方や仲間の存在を大切にしながら、村政の発展のため全力で取り組んでまいります。

 

災害に強い村づくり

 本村の現状を顧みますと、令和6年の豪雨災害により、村民の皆さまの生活基盤は甚大な被害を受けました。一刻も早い復旧・復興を最優先課題とし、今なお不安を抱えながら生活を続けられておられる方々が、一日も早く心から安心して暮らせる生活を取り戻せるよう、村政の総力を挙げ、全力を注いでまいる覚悟であります。

 具体的な施策としては、今回の災害から得た教訓から、刻々と変化する事態に即応できるよう、地域防災計画を機動的かつ実効性の高い内容に見直ししてまいります。また、これまでなかった「雪対策計画」の策定と実行です。「安全・安心の確保」を最優先に命と暮らしを守る災害に強い村づくりを推進してまいる所存であります。

 

人口減少に立ち向かう地方創生

 現在、本村においても人口減少と少子高齢化は加速の一途をたどり、今や「超少子高齢化」という極めて厳しい局面に直面しております。この局面を乗り越え、次世代に引き継ぐためには、これまでの延長線ではなく、大胆かつ抜本的な地方創生への挑戦が不可欠です。私は、村民の皆さまと共に、この困難に真正面から立ち向かう不退転の決意であります。

 「働く安心」の確立として、地場産業の振興に加え、デジタル技術を活用した新たな産業や、企業支援を強力に押し進め、多様な働き方に対応した環境の整備、若者が自立した生活を営める「稼げる地域」を創出していきます。また、「雇用創出と働く場づくり」については、大学(研究所)や企業との交流、起業創業支援に取り組みます。

 「育てる安心」の充実として、妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援体制を構築し、経済負担の軽減を図り、地域全体で子どもを守り、時代を担う創造豊かな人材を育成してまいります。

 「子育て支援の拡充」については、住宅施策の拡充、入学祝金の増額などに取り組みます。

 「住み続ける安心」として、地域住民が安心して住み続けるための環境を整備していきます。多世代が支え合い、交流できるコミュニティの構築や公共交通網の維持と確保、医療・介護サービスの充実を進めてまいります。また、「高齢者の生活支援」については、交通支援・買い物支援・除雪支援などの拡充に取り組みます。

 更に、「地域資源を活かした交流人口や関係人口の拡大」については、村内の魅力ある人、自然、文化、物などの資源を磨き上げ、村内外にもっともっとPRしながら、交流人口の拡大や関係人口の拡大に取り組み、「人が集い、未来を拓く村へ」と現代を生きている者として、将来を見据えた次世代に責任をもって繋いでいきたいと考えてます。

 

協働で進める地域づくり

 私は、村の力は「人と人とのつながり」にあると実感してきました。村の課題を解決するには、行政の予算や知識だけでは解決できなくなっている現状にあり、これまでのやり方の延長線上では現状維持も困難な状況が来ています。大学の専門知識、企業の技術・資金、地域の力などこれらを掛け合わせる「知恵の連携」が不可欠になっています。今、求められているのは、既存の枠組みを打ち破る知恵の融合によるイノベーションです、

 大学が持つ先端技術を地元の伝統産業への導入や企業の経営感覚を公共サービスに導入するなど新しい公共の在り方を追求してまいります。

 行政ができること、地域ができること、民間が得意なことを整理し、それぞれの強みを持ち寄る体制を作ってまいります。

 具体的な施策としては、「村民との対話を重視した村政」です。村民との対話こそ、私の活動の原点です。地域の方々や団体などから、役場の担当者や専門員から直接話を聞いてみたいという場合に、皆さまのもとへ直接伺い、お話を聞かせてもらう機会を積極的に展開します。村民の皆さまと一緒に鮭川村の未来づくりを力強く推進してまいります。

 また、「地域団体や広域(隣接市町村)との連携強化」については、各種団体の皆さまとの支え合い、村単独で解決できない課題については、近隣市町村との広域連携を積極的に推進してまいります。

 

農業の再生と地域産業の振興

 本村の基幹産業である農業の再生こそが、地域経済の活力源であります。豪雨災害などの経験を踏まえ、災害に強く安定した生産基盤の再整備を急ぐとともに、次代を担う持続可能な地域産業を推進してまいります。

 具体的な施策として、「担い手不足対策と次世代農業者の育成」については、国、県の施策と連動し、新たな仕組みづくりに取り組みます。地域計画(地域農業経営基盤強化促進計画)による担い手への農地集積を進め、スマート農業の導入や農業の6次産業化に農村DMO(農村型地域運営組織)などによるさらなる基盤強化を進めてまいります。

 「農業の基盤整備の再開」については、生産基盤の整備を急ぐとともに次代を担う持続可能な地域産業を推進してまいります。具体的には、低コスト、高収益化への転換、鮭川や鮭川支流の氾濫に備えた流域治水と連動した農地及び排水施設の整備と地域住民の安全確保や環境整備を進めてまいります。

 「地域ブランド資源(菌茸・花き・鮭など)の保全と新たな価値の創出」については、生産者と連携を密に、持続可能な地域産業に取り組みます。

 

行政改革と人づくり

 村の未来を支えるのは「人」です。人口減少の時代のときこそ「人づくり」を最優先にしていきます。村の将来を担う子どもたちの学力、人間力、社会力そして郷土愛醸成に結びつく教育を関係機関と連携し取組みます。また、教育環境の整備(学校施設・デジタル環境)及び保育所・小学校・中学校の連携強化、職員の組織力向上と新たな仕組みづくりを通じて、次世代担う人材育成を強力に推進してまいります。

 具体的な施策として、「職員が力を発揮できる職場環境づくり」については、村民に信頼される役場づくりを早急に取り組みます。

 「デジタル(DX)化による行政サービスの向上」については、デジタル技術の活用により事務作業を効率化し、親切で速い対応ができるように進めてまいります。また、役場に来なくても手続きができるよう、今よりもっと便利をモットーに取り組みます。

 「新たな集落支援員制度の導入」については、地域の課題解決に向け集落支援員を配置します。集落対策の推進に関してノウハウを有する人材が集落の巡回、状況把握、話し合いの促進など、必要とされる具体的な取り組みやサポートに取り組みます。

 行政改革と人づくり、そして新たな集落支援制度の導入は、村民に信頼される役場づくりに集約されます。

 結びに現在、本村は災害からの復旧・復興をはじめ、山積する諸課題に直面しております。財政状況は極めて厳しい局面にありますが、私は健全な財政運営を堅持し、一つひとつの課題を確実に解決してまいります。村民皆さまが安心して暮らせる鮭川村、皆さんと共に歩み次の世代に繋ぐ村づくりをお約束いたします。ぜひ、皆さまのご理解とご協力をこころよりお願い申し上げます。

 一緒に新しい鮭川村をつくっていきましょう。